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STONES MANIA

ローリングストーンズの魅力について

1964-1967 Early Live 総括

今日は、1964-1967 Early Live のディスクを総て聴き終えたところで、一度64-67年の総括をしてみたいと思います。

この時期のライブは、ライブ録音でありながら、音質は決して高音質とは言えないものがほとんどでした。

また、完全収録は少なく、いろんなライブのツギハギ版といったものが多数です。

そんな中でベストブートレグを選ぶとすると、やはり私は"Gather's No Moss"を上げます。このCDが、音質も素晴らしく、安定しており、とても聞きやすいです。演奏も迫力があり、アーリー60’sを堪能するには十分です。

ただしこのCDのメイン音源である65年の4月18日のパリライブは、オフィシャルで「L' Olympia」が出てしまいました。さらには、一日違いの6月17日も「Live In Paris」が発売されました。

また、”Get Satisfaction If You Want!”もすばらしい超高音質盤でしたが、音源はBBCのスタジオ録音で、こちらもオフィシャル「On Air」で聴けるようになりました。

ここで紹介したブートレグはすべて、これらのオフィシャル盤が発売される前のもので、当時というかつい最近までは、これらのディスクによってしか、これらの音は聴くことができませんでした。

正直言って、現在よほどのマニアでない限り、この時期のブートレグは必要ないと思います。

必要なのは本ブログでも紹介した、3枚のオフィシャルディスクだけで十分です。非常に高音質で、60年代初期のローリングストーンズのサウンドが、スタジオテイクとライブの両面で楽しめます。

これだけで全く過不足ありません。

ブートレグファンとしては何だかさみしいですが、これがブートレグの宿命です。後により良いディスクが発売されれば、価値がなくなるものです。ましてやそれが正規盤では言わずもがなです。

ただ、ブートレグを聴いていた時は、たとえ音が悪くても、想像力で実際のライブの音を想像して楽しむことができました。

逆にオフィシャルが出てしまうと、ああ、これが最高でこれ以上のものはないのかと、なんだか夢がなくなったような気もします。

ブートレグに限らず、現代はそういった闇の中にあった神がかったものが、どんどんなくなっていく時代かもしれません。



      





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Pollwiner's Concert 1964&65 (LP)



(Bulldog Records BG CD 029 )

(A)
1. Interview With MJ + BJ
2. Everybody Needs Somebody To Love
3. The Last Time
4. Down The Road Apiece
5. Oh Baby
6. I Can't Be Satisfied
7. Everybody Needs Somebody To Love
8. Pain In My Heart
(B)
1. Around And Around
2. The Last Time
3. Everybody Needs Somebody To Love
4. Little Red Rooster
5. Interview With MJ + BJ
6. The Last Time
7. Play With Fire

Recording Info: (A):London, April 26, 1964
                         (B): London, April 11, 1965



まず、この「ポール・ウィナーズ・コンサート」は、英国の音楽誌「ニュー・ミュージカル・エキスプレス(NME)」の人気投票で選出されたアーティスト達が出演したコンサートで、一年に一度開催されていました。

本LPに収録されているのは、64年4月26日と、65年4月11日に行われた2つのコンサートからのものです。会場はウェンブリー・エンパイア・プール。


64年のコンサートの模様は「ビッグ・ビート64」という番組で放送され、音源はそのテレビ番組からのようで、とりあえずライン録音です。

65年分の音源も、一応ライン録音です。資料によっては、このコンサートもテレビ放送用にフィルム録りされたとなっています。(Rolling Stones Bootleg Discographyより)

ただし音のほうは、64年分は、ヴォーカルとハーモニカはよく聴こえるものの、ギターやリズム・セクションのバランスはかなり悪く、音は割れ気味です。

それに比べると65年のほうは、バランスもよく、聴きやすい音になっています。

音質評価はAサイドがgood+、Bサイドがvery good。総合評価、good+ といったところです。

ただし盤は美しいスカイブルーのマーブルカラービニールです。コレクター心をくすぐられるアイテムです。














Ready Steady Stones (2LP)




(Matt's Records Manufacture MRM 1981 / MRM-189 A/B/C/D)

(A)
1. Around And Around
2.Off The Hock
3. Time is On My Side
4. It's All Over Now
5. I'm Alright
6. Get Together

Recording Info: Santa Monica, Civic Auditorium, Oct. 28, 1964


LP自体は2枚組ですが、(A)1~6以外は、BBCのスタジオテイク、レディーステディーゴー、エドサリバンショーです。

さて、(A)の1~6ですが、ここに収められている音源は「T.A.M.I.ショー」です。正式には"Teen Age Music International Show"といい、64年アメリカ、フロリダのサンタ・モニカ・シヴィック・オーディトリアムで行われたパッケージショーで、英米の人気グループ達と共演し、彼らはトリを飾っています。

本LPは、そのサントラの音源を収録しているので、当然、ライン音源のモノラルです。


当時のストーンズのライブ・パフォーマンスを知るうえで貴重なアイテムです。なお、映像はオフィシャル版でヴィデオ化されています。(Rolling Stones Bootleg Discographyより)


音質は、収録音源によりまちまちですが、タミショーに限って言うと、歓声が大きくて、うるさく聴きづらいです。決して良い音ではありませんが、何とか聴けるレベルです。

音質評価は(A)1~6が good+で、総合評価はvery goodです。





Fuckin' And Suckin' (LP)





(The Amazing Pig TAP 010-PRO / 10-GGOE A / B)

(A)
1. Ruby Tuesday
2.Goin' Home / Satisfaction
3. Time Is On My Side
4. Carol
(B)
1. Get Off Of My Cloud / Yesterday's Papers
2. Everybody Needs Somebody To Love
3. The Last Time
4. 19th Nervous Breakdown
5. Lady Jane

Recording Info: (A)1,2,(B)1,4,5: Paris, April 11, 1967
                         (A)3,4.(B)2,3: Paris, April 18, 1965


ブライアン在籍時の最後のヨーロッパ・ツアーからのライブです。このアルバムは4月11日、パリ・オランピア劇場でのライブですが、演奏された曲目を総て収めた全曲収録盤ではありません。

全11曲中、65年のオランピア劇場のライブが4曲収められており、残りの7曲が67年6月11日の演奏となっています。(Rolling Stones Bootleg Discography より)

録音は、ラジオ放送用のライン録音ですが、音質は、曲によってばらつきがあります。

(A)サイドは、観客の歓声がほとんど聞こえず、ノイズフロアーが圧倒的に静かです。音のバランスもよく、ライブ感は感じられないものの非常に聞きやすいです。

(B)サイドは、歓声もよく聴こえ、1.2のメドレー部分は迫力のある圧倒的な演奏です。
音質評価はトータルでvery goodといったところです。

全曲収録でないことと、曲によってばらつきがあることなどが不満ですが、音質で言えば、60年代アーリーライブのアナログディスクの中で、本作が一番の高音質ではないでしょうか。

なお、全曲収録盤は後年”Fuckin' And Suckin'”というCDで発売されましたが、私は持っていません。

ちなみの私の持っているこのLPは、パープルのマーブルカラー盤です。















In Action




(Insect Records ITS 18 / 991950109761 / 1208-A)

1. Introduction
2. Not Fade Away
3. The Last Time
4. Paint it Black
5. Lady Jane
6. Mother's Little Helper
7. Get Off of My Cloud
8. 19th Nervous Breakdown
9. Satisfaction
10. Family
11. Family
12. Still A Fool
13. Now I've Got A Witness
14. Mona
15. Walking Thru the Sleepy City
16. Some Things Just Stick in Your Mind

Recording Info: Trk 1-9: Hawaii, July 28, 1966

ハワイはホノルルでの66年7月28日のライブです。地元のラジオ局主催のコンサートで、ライン録音。ただし、プレスの関係か音はこもり気味です。
この音源は、アナログ時代に "So Much Younger Than Today" というLPで聴けましたが、92年にCDで、"Sold Out" が登場しました。

このCDは、その "Sold Out" コピー盤だそうです。
アナログでは収録されていなかった、司会のオープニングとエンディングのアナウンスが収められています。音質もかなりクリアになっているとのことです。(Rolling Stones Bootleg Discographyより)

ただし私はこのアナログ盤は持っていません。

ところがこれから時を隔てて、前回紹介したビニギャン(VGP)のCD "Reelin' And Rockin'" が発売されました。Disc-1の15~23が同じハワイでのライブですが、
クレジットを見ると7月29日となっておりますが、別音源ではありません。
単なるタイプミスで、28日の同一音源でした。

ただし、こちらはオープニングのアナウンスが完全収録。"Reelin' And Rockin' ”は、頭が切れて途中からの収録です。

記事の中で私はシャリシャリ系の音で、ストレスがあるなどと書いていますが、やはり音質は後発の "Reelin' And Rockin'" のほうが上です。ハワイのライブ部分だけで言えば、"Reelin' And Rockin' ” が very good+ 、このCDが very goodといったところです。

もちろんvery goodは、十分聞ける音質ですので誤解の無いようお願いします。










A L'Olympia 1966 (LP)



(Magic Dwarf Records MDR-3 / MDR-3 A / B)

(A)
1. The Last Time
2. Mercy Mercy
3. She Said Yeah
4. Play With Fire
5. Not Fade Away
6. The Spider And The Fly
7. Time Is On My Side
(B)
1. 19th Nervous Breakdown
2. Get Off Of My Cloud
3. I'm Alright
4. Satisfaction

Recording Info: Paris, L'Olympia, March 29, 1966

こちらは、66年3月29日のパリライブです。しかも完全収録です。録音は、フランスのラジオ局が放送した音源がもとになっており、ライン録音ですが、現代のライン録音とは比べるのが酷と言えます。音源は違いますが、後発のCD、”Reelin' And Rockin' や ”Gathers No Moss”に比べると、かなり劣ります。

全体的に歓声の声が、ノイズのように聞こえ、うるさく感じます。音は割れ気味で、分離もよくありません。慣れるとなんとか聴けますが、決して良い音とは言えません。

したがって音質評価はやや辛口ですが、 good です。

ただし、このLPは、透明オレンジのカラーレコードで、こういったところがコレクター心をくすぐる一品です。 







Rough, Dirty And Irresistible! (LP +CD)



(Document Records DR 012 LP)

(A)
1. It's All Over Now 
2. If You Need Me  
3. Confessin' The Blues 
4. Carol  
5. Mona  
6. Around And Around  
7. Off The Hook  
8. Time Is On My Side   
(B)
9. Carol                                 
10. It's All Over Now 
11. Little Red Rooster  
12. Route 66  
13. Everybody Needs somebody To Love
14. The Last Time                           
15. I'm Alright  
16. Hey Crawdaddy 
                                   
Recording Info: Trk 6-15: Paris, L'Olympia, April 18, 1965


65年、4月18日のパリライブですが、私が持っているのはLPのみで、CDは所有していません。4月18日のパリライブはたくさん出ていますが、これはライン録りされ、フランスのラジオ局で放送されたソースからの音源です。音質はよいのですが、ボーカルのバランスが大きく、逆にバンドの演奏は奥に引っ込んでしまっています。

同一音源で後発の、VGPのCD、”Reelin' And Rockin'”, ”Gathers No Moss” と比べるとやはり劣ります。音質評価はちょっと辛めの、good +です。

この中で一番いい音は ”Gathers No Moss”ですが、オフィシャル盤が発売されてしまった今となっては、音源的にはどれも無価値です。ただ、モノとしての価値はあると私は思います。

昔はこの音でも十分素晴らしいと思い、ライブの熱狂に感激したものです。なおこのディスクは完全収録ではありません。
Everybody Needs Somebody To Love” が抜けています。
 

 




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プロフィール

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アルバイト
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レコード鑑賞
自己紹介:
ストーンズファン歴30年以上のマニアです。オーディオとレコードコレクションが趣味です。所有枚数、およそ2000枚(CD+LP)。そのうち700枚くらいが、ローリングストーンズです。

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